10月31日といえばハロウィン!!という習慣が日本に来たのはいつからかと言うと、半世紀ほど前だと考えられています。
元々ハロウィンはアイルランドで2000年以上も前に生まれた儀式です。
私が子どもの頃に通っていた英語教室でハロウィンパーティーをした覚えがありますが、日本では一般的な行事ではあませんでした。
今では日本でも10月に入ると街はハロウィンムード、仮装もさかんですよね。
そもそもハロウィンって何をするものなの?なぜ仮装をするの?という疑問もわいてきませんか?
ハロウィンが日本に浸透したのはいつからで、何をする行事なのか、海外との違いや日本での楽しみ方について見ていきましょう!
ハロウィンの歴史を知れば、より味わい深い行事になるはずです♪
もくじ
ハロウィンは日本にいつからはじまった?1970年代!

日本のハロウィンはいつから始まったかというと、1970年代といわれています。
クリスマスやバレンタインなど、海外の催しが日本にやって来るときには、ある共通点があります。
それは、商業です。お店の売上を伸ばすために海外の行事を取り入れたことがはじまりになることが多いんです。
ハロウィンは、原宿のグッズ販売店「キディランド」にて、周辺に住む外国人向けに仮装グッズが売り出されたことがきっかけです。
ハロウィンがいつから、どのように日本に広まっていったのかを表にしてみました。
1970年代 | 原宿のキディランドで仮装グッズが販売される |
1983年 | 原宿表参道で『ハローハロウィンパンプキンパレード』開始 |
1997年 | 東京ディズニーランドでハロウィンイベント開始 |
1997年 | 川崎で仮装パレード『カワサキハロウィン』開始(映画館の閑散期に合わせて行われた) |
2000年代 | 日本のお菓子業界がハロウィンパケージのお菓子を販売 |
2002年 | ユニバーサルスタジオジャパンでハロウィンイベント開始 |
2002年 | 東京ディズニーランドでハロウィン時期の仮装OKに |
2009年 | 東京ディズニーシーでハロウィンイベント開始 |
2021年 | 『カワサキハロウィン』の廃止 |
1997年のディズニーランドでのハロウィンイベント開始が日本に広まる転機となったようです。
また、ハロウィンが日本に広まったことが顕著にわかる現象が『カワサキハロウィン』です。
まだ日本になじみのないハロウィンに目をつけて行われたカワサキハロウィンは、開始時は300人程度だった参加者が、ピーク時には10万人以上となりました。
2021年には、観客数の増加で警備などの採算がとれなくなったことや、日本全国にハロウィンが広がり珍しさがなくなったこともあり、廃止が決定されました。
こういった経緯から、カワサキハロウィン開始から廃止までの期間にハロウィンが日本に一気に広まったことがわかります。
ハロウィンの日本と海外の違いは仮装の仕方!

ハロウィンは日本のお盆と大晦日と収穫(秋祭り)が一気に来た行事と言えます。
まずは、ハロウィンの由来や海外ではどのようにハロウィンの行事が行われているかを見てみましょう。
ハロウィンのはじまり
元々ハロウィンは、ヨーロッパの地域(アイルランド)に住んでいたケルト人が始めた行事です。
古代ケルト歴で10月31日は日本の大晦日にあたり、収穫したものを神様に捧げる儀式をしていました。
また、日本のお盆のように、あの世の魂が帰ってくる時期とも重なっていたのです。ご先祖様などの霊だけでなく、一緒に怖い霊までやってくると言われていました。
そこで、明かりを灯したりおばけの姿に仮装したりして、襲われないようにしていたそうです。
この魔除けの明かりがジャック・オー・ランタンという形で広がりました。
「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)」のいたずらは、ケルト人の風習で「精霊や魔女の呪い」のことです。
「呪いをかけない代わりにお菓子をちょうだい」とおばけや魔女になりきった子どもたちが家を回るようになりました。
この風習がどのように広まったのでしょうか。日本と海外との違いを見ていきましょう。
海外のハロウィン
アメリカ | ・大きなイベントとして取り上げられている ・トリック・オア・トリートと言ってお菓子をもらう ・ジャックオーランタンを飾る |
メキシコ | ・「死者の日」と呼ばれお盆のようだが暗い雰囲気 ・街にガイコツや花が飾られる |
ドイツ | ・州によって違う ・お盆のように故人を偲ぶ日として教会やお墓参りに行く人が多い |
イタリア | ・「死者の日」「諸聖人の日」として教会やお墓参りに行く人が多い ・季節のスイーツを供える |
日本のハロウィンはアメリカの影響を受けている印象がありますね。
アメリカでは、どちらかというと子どもがメインで、ハロウィンの日は学校に仮装して登校し、先生も仮装を楽しむ習慣もあるようです。
仮装はハロウィンのはじまりの意味に近く、おばけや魔女、ゾンビなど怖いものがメインです。
メキシコやヨーロッパでは、日本でいうお盆の色が濃くなっています。
日本のハロウィン
日本のハロウィンの海外との違いは、「コスプレ大会」と言われることです。
日本に元々あったコスプレの文化が、ハロウィンの仮装と融合し、怖いものに限らず、かわいいものやキャラクターなど様々な仮装が見られます。
子ども向けのイベントでは、「トリック・オア・トリート」と言えばお菓子がもらえるというものが多くありますよね。
しかし、大人が楽しむハロウィンは仮装がメインで、お菓子のやりとりはほとんど見られないことも海外との違いと言えます。
海外と違う形で日本独自のハロウィンが広まっているのです。
ハロウィンのとき日本では何をすると楽しめる?

では、日本に住む私たちは、何をするとよいのでしょうか。
私は、子どもたちが幼児のときには仮装をしてお友達の家族とお菓子を交換して楽しんだことがあります。
今ではお菓子も10月末に遊ぶタイミングがあればという程度で、とくに何もしていません汗。ハロウィンの時期に何をするかはあなた次第です。
ここでは、よくある楽しみ方を挙げてみました。
日本のハロウィン:街では何をする?
- テーマパークや地域のハロウィンイベントに参加する
- 仮装して出かける
- ハロウィンならではの写真を撮る
- ハロウィン限定のお菓子や料理を楽しむ
地域にもよりますが、10月31日は仮装をしても変な目で見られることは少なく、「ああハロウィンか!」という反応が多いです。
友達や家族で出掛ける際に、普段できないコスプレを楽しんでみてはいかがでしょうか。
今では、かぼちゃなどハロウィン仕様の衣装で写真が撮れる写真館もあるので、お子さんと記念撮影をするのもよいですね!
また、ケーキ屋さんやパン屋さんなどでハロウィン限定の商品が楽しめそうです♪

日本のハロウィン:家庭では何をする?
- ハロウィンの飾りつけをする
- ホームパーティーを開く
- かぼちゃを使った料理やお菓子を作る
- 友達とお菓子を交換する
飾りは、10月に入る頃から飾り出す家庭が多いようです。
クリスマスツリーにハロウィンの飾り付けをする家庭もありますよ!
11月を過ぎるとそのままクリスマスの飾り付けに変えればよいので、クリスマスツリーを長く楽しむことができます♪

日本のハロウィン:保育園や幼稚園では何をする?
- 仮装グッズを作る
- ハロウィンの飾りを作る
- 仮装して「トリック・オア・トリート」と言いながら、園内や許可を得た近隣を練り歩く
保育園や幼稚園では、カボチャの壁飾りや、仮装グッズを作ることが多いです。
また、「トリック・オア・トリート」と言ってお菓子をもらうというイベントがあるところも。
引っ込み思案の子も、お菓子をもらうために一生懸命「トリック・オア・トリート」と大人に話しかける姿が見られます。
行事を通して、海外から来た風習や、人とのかかわりを楽しめるとよいですね♪

まとめ

- ハロウィンのはじまりは2000年前のアイルランド
- ハロウィンがいつから日本に来たかというと、1970年代
- ハロウィンがいつから日本に広まったかというと、1997年ディズニーランドや川崎のイベントが始まったころ
- 日本のハロウィンと海外の違いは、仮装がメインになっているところで、怖いものに限定されず楽しまれている
- 海外のハロウィンはお盆の意味合いをもつ地域が多い
- 日本ではイベントや飾り、カボチャの料理やお菓子などでハロウィンを楽しもう♪
- 日本独自のハロウィンとしてコスプレを楽しんでみるのもあり!
ハロウィンは、霊がこの世に戻ってくる時期に行われる行事だったのですね。
このような成り立ちを知ると、なんだか神聖な気持ちになりますね。
今年は、世界の文化に思いを巡らせながら日本独自のハロウィンを楽しんでみてはいかがでしょうか♪