コーヒーを水筒に入れて持ち歩くことはできますが、注意点があります。
ステンレスの水筒でコーヒーを持ち歩くことが危険と聞くと、心配になりますよね。
そこで「コーヒーを水筒に入れると危険」と言われる理由を調べたところ、3つの理由がありました。
コーヒーを水筒に入れると本当に危険なのか?危険を回避する方法は?など、盛りだくさんの記事となっています♪
もくじ
コーヒーと水筒が危険と言われる理由3つ

コーヒーを水筒に入れると危険と言われる理由は、「金属が溶け出すこと」「カフェオレを入れると腐ること」「雑菌が繁殖すること」の3つです。
え?そうなの?と思う理由もありますよね。これらの理由は本当なのか見ていきましょう。
コーヒーと水筒が危険な理由1:金属が溶け出すのは本当?

通常は心配いらない
コーヒーを水筒に入れて、金属が溶け出すことによる心配はまずありません。
東京都保健福祉局【食品安全FAQ】に以下の記載があります。
・アルミニウムや銅、鉄など、金属で作られた容器や調理器具は、酸性の食品に接触すると金属が溶け出すことがあります。
引用:東京都保健福祉局HP
・通常、短時間では、溶け出す金属の量はごく微量です。また、容器や調理器具の内側をコーティングして金属と食品が直接接触しないようにする等、金属が過剰に溶け出すことがないように様々な工夫がなされています。
・しかし、容器や調理器具に傷が付いていたり、酸性飲料を長時間保管するなどの誤った方法で使用したりすると、金属成分が食品や飲み物中に過剰に溶け出し、思わぬ事故につながることがあります。特に、銅は多量に摂取すると中毒を起こす可能性があります。
今の水筒は内側がコーティングされているため、金属が過剰に溶け出す心配はありません。
タイガー魔法瓶の記事にも、現代の水筒はフッ素加工がされているため、スポーツドリンクなどを入れても中毒が起こることはほとんどないと書かれています。
また、溶け出して中毒症状が起こるのは「銅」と言われていますよ。
ただ、金属アレルギーでステンレスの水筒で調子が悪くなったという人もいらっしゃるようなので、アレルギーのある方は気を付けてください。
金属中毒の事例
- 水筒に入れたスポーツ飲料を飲んだ児童が頭痛、めまい、吐き気を発症
- アルミニウム製のやかんで作った乳酸菌飲料を飲んだ園児が吐き気、嘔吐を発症
溶け出した金属による食中毒事例は「破損した水筒×スポーツ飲料」と「使い古したやかん×乳酸菌飲料」による「銅の中毒」のみです。
水筒の事例は、内側が壊れた水筒に長時間スポーツ飲料を入れたことが原因です。
通常は接しない2重構造の内部に酸性の飲料が染み込み、保温構造に使われていた銅が溶け出していました。
通常乳白色のドリンクが青緑色になっていたそうです。
また、やかんの事例は、古くなったやかんの内側が黒色に変色し、金属の一部は腐食していたのだそう。
「普通の水筒×コーヒー」ならまず問題ないと言えます。
念のため、水筒内部に汚れや破損している箇所がないか、飲むときの味や色に異変はないかを確認しましょう。
コーヒーと水筒が危険な理由2:カフェオレは腐る!対処法も

カフェオレ(牛乳)を水筒に入れると腐るというのは本当で、タイガーやサーモスなどのメーカーでも推奨されていません。
牛乳は栄養成分が多く含まれているため腐りやすく、夏場では常温で1時間もたないこともあるのです。
また、腐敗、変質によってガスが発生して、せんやふたが開かなかったり、内容物が吹き出たり、部品が破損して飛散する危険があります。
どうしても外でカフェオレが飲みたいときには、以下の方法が安心です。
- コーヒーと牛乳を別で持ち歩いて飲む直前に混ぜる
- 水筒で持ち歩くのは諦めてコンビニやカフェで買う
持ち運びに便利なのは、常温保存可能な紙パックの牛乳です。

水筒に入れない方がよい飲み物一覧
各メーカーから、水筒に入れることが推奨できない飲み物として以下のものが挙げられています。
以上の飲み物は、飲み物自体が腐敗・変質したり、水筒の破損につながったりするため、水筒に入れるのは避けましょう。
自己責任で水筒に入れるときの注意点
- なるべく早く飲みきる(朝入れたら昼には飲みきる)
- 水筒を清潔にする
- 飲むときに味や匂いに違和感がないか確かめる
- 夏場はやめておく
私はお腹が弱いのですが、ホットカフェオレを持ち歩いたり、スタバでモカをタンブラーに入れてもらったりしても、お腹を壊したことはありません。
ただ、食中毒が多いとされている6月や、暑い夏場に持ち歩くのは控えています。
コーヒーと水筒が危険な理由3:匂いや雑菌!

コーヒーに関係なく、どの飲み物でも使い方次第で雑菌は繁殖しますが、清潔な水筒を使っていれば心配しすぎる必要はありません。
ただ、コーヒーは匂いや汚れが残りやすく、汚れが残ることで雑菌の繁殖や水筒の破損にも繋がってしまいます。
使った日には、パッキンを外して、スポンジと食器用洗剤でしっかり洗っておくことが大切です。
ここでは、落ちにくい水筒の匂いや汚れを落とす方法をご紹介します。
使える方法とダメな方法
ステンレスの水筒に使える方法と、使えない方法をお伝えします。
塩素系の漂白剤(液体) | × | 腐食や変色の原因になるためNG |
キッチン泡ハイター | 〇 | すぐに流せるためOK |
酸素系の漂白剤 | △ | 使えるが外側の塗装が剥がれる可能性あり |
重曹 | 〇 | コーヒーや茶渋の汚れに |
クエン酸 | 〇 | 錆びやざらつきに |
煮沸消毒 | × | 変形の原因になるためNG |
食洗機(対応でないもの) | × | 変形の原因になるためNG |
キッチン泡ハイター
液体のキッチンハイターは、漂白するのに30分以上つけ置きする必要があるため、ステンレス内部に成分が浸透して腐食や変色の原因になってしまうためNGです。
泡タイプのキッチンハイターも、液体のキッチンハイターと成分は同じですが、こちらは使用可能となっています。
粘着性の高い泡タイプは、2分ほどで除菌、消臭、漂白ができるため、ステンレス内部に成分が行き届く前に洗い流すことができるからです。
あくまで成分は同じなので、スプレーをかけたら早めに水でしっかり流すことが大事です。

オキシクリーンなど酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は、使用可能ですが、外側の塗装が剥がれる原因となるため塗装のある水筒は気を付けましょう。
重曹
刺激の少ない重曹は、子どもの水筒にも安心して使用できます。
クエン酸
ざらつきは水道水に含まれるカルシウムなどの成分で、クエン酸で綺麗に落とすことができますよ。
コーヒーの水筒は危険がなくても酸化してまずい

正しい使い方をすれば危険性の心配はないことがわかりましたが、「コーヒーを水筒に入れると酸化してまずい」というもう1つ問題点があります。
それは、淹れてから時間が経ったコーヒーが空気に触れて酸化することが原因です。
ここでは、水筒に入れるコーヒーの酸化を防ぐ入れ方をご紹介します。
新鮮なコーヒー豆を使う
コーヒー豆は、密閉容器に入れて直射日光の当たらない冷暗所に保管しましょう。
コーヒー豆の段階でも、空気に触れることと、水分に触れることで酸化してしまいます。また、温度が高いほど酸化しやすくなります。
水筒の容量と同じ量にする
水筒の容量ぎりぎりに入れることで、コーヒーに空気が触れることをなるべく避けることができます。
そして、できるだけ早めに飲み終えるようにしましょう。
水筒に入れる温度に気を付ける
温度が高いほど酸化しやすいというのは、コーヒー豆と同じで、さらに温度変化はなるべく少ない方が劣化しにくいと言われています。
水出しコーヒーがおすすめ
水出しにすることで温度変化による劣化を防ぐことができます。
このまま水筒に入れて持ち運ぶことで酸化をかなり防ぐことができますよ♪
前の日の夜に仕込んでおけばよいので時間もかからず試しやすいですね!
ホットコーヒーは温度変化を防ぐ
ホットコーヒーを持ち歩きたい場合は、保温性に優れた水筒を選びましょう。
さらに水筒にコーヒーを入れる前に、お湯を1~2分入れて温めておくことで、水筒の保温性を高めることができます。
お湯と粉を別々に持ち歩く
水筒にお湯だけを入れ、コーヒーは別で持ち歩いて、飲む直前にお湯を注ぐと当たり前ですが新鮮なコーヒーを味わうことができます。
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厳選した豆を使い、こだわりの方法でうまみを閉じ込めた従来のインスタントコーヒーとは違う、本格的な味わいが楽しめますよ♪
コーヒーと水筒の危険を回避できるおすすめの水筒3選!

コーヒーを入れるのに適した水筒のポイントは、ここまで読んでいただいたあなたならもうわかるはずです♪
- 洗いやすく清潔を保ちやすい形状の水筒
- 真空構造になっている水筒
- 保温・保冷に優れた水筒
これらの条件を満たす水筒の中でも、とくにおすすめの3つをご紹介しますね。
Qahwa コーヒーボトル
その名の通りコーヒー専用に作られた水筒で、コーヒーを入れるならコレ!!といった商品です。
ボトル内部にテフロン加工が施され、気になる汚れや匂いがつきにくくて落ちやすいという特徴があります。
また、飲み口が広いためマグカップのように飲めて、洗うのも楽なところがうれしいポイントです♪

サイズ:約Φ6.7×18cm 重量:約230g
容量:420ml
保温:88℃以上(1時間)/66℃以上(6時間)
保冷:9℃以下(6時間) 口径:約5.3cm
ZOJIRUSHI シームレスせん
こちらは象印から、業界初のパッキンのない水筒です♪
取り外す部品がないため洗うのがとても楽だという口コミがありますよ。
内部のコーティングで汚れにくくなっているためコーヒーにもぴったりです。

サイズ:約Φ6.5×21.5cm
容量:480ml
保温効力(6時間):71℃以上
保冷効力(6時間):8℃以下
本体重量:230g 口径:4cm
TIGER 真空断熱ボトル 抗菌
SIIA認証を受けた抗菌せん(中せん樹脂とパッキン)に加え、タイガー独自のスーパークリーンPlus加工が自慢の水筒です。
ニオイがつきにくく、さっと洗うだけで、清潔を保つことができます。
また、持ち運ぶのに140gという軽さも魅力的です♪

サイズ:約Φ5.8×17.6cm
容量:300ml
保温効力(6時間):68℃以上
保冷効力(6時間):9℃以下
本体重量:140g 口径:3.6cm
まとめ

- コーヒーを水筒に入れて、金属が溶け出すことによる心配はまずない
- 牛乳を水筒に入れるのは腐る危険性があるので、カフェオレは入れない
- 水筒を清潔にしていれば雑菌が繁殖することが防げる
- ステンレスの水筒に使える洗い方は「キッチン泡ハイター」「酸素系漂白剤(塗装は剥がれる可能性)」「重曹」「クエン酸」
- ステンレスの水筒に使えない洗い方は「塩素系液体漂白剤」「煮沸」「食洗機」
- コーヒーの酸化を防ぐ方法は「新鮮な豆を使う」「なるべく空気に触れない」「温度変化を少なくする」こと
- コーヒーにおすすめの水筒は「洗いやすい形状」「真空構造」「保温・保冷に優れている」もの
コーヒーを水筒に入れるときの注意点を見てきました。
水筒を綺麗に保って、コーヒータイムを楽しみましょう♪
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