刺されると強烈なかゆみを伴うトコジラミを旅先から持ち帰らないためには、部屋のチェックと荷物の置き方に気をつけましょう。
トコジラミは、人の服や荷物に紛れて移動し、清潔な部屋でも繁殖すると言われています。
フランスで大流行というニュースの後、韓国でも広がっているそうです。
トコジラミは日本にも元々生息していますが、問題は殺虫剤の耐性をもつスーパートコジラミが世界中に広がっていることです。
繁殖すると、業者を呼ばないと完全に駆除するのは難しいと言われているため、何としても持ち帰りたくないですよね。
この記事では、トコジラミを旅先から持ち帰らない方法を詳しくお伝えします。
トコジラミの弱点も知っておくと安心ですね。虫の写真は無いので安心してご覧ください♪
もくじ
トコジラミを旅先から持ち帰らない方法!最初にすること

まずは、ホテルや旅館の部屋に入ったらすぐに、トコジラミやその痕跡がないかどうかチェックすることをおすすめします。
どんなに綺麗に清掃されていていても関係なくトコジラミは生息できます。
また、高級ホテルにもトコジラミが発生した例もあります。せっかくご褒美に泊まったのに被害にあってしまった人もいるのです。

高いホテルを予約したからといって、油断できないね。
トコジラミが居るかチェックする
トコジラミは、5〜8mmで目視できる大きさです。卵も約1mm、米粒のような見た目で、小さいですが目視できます。
明るい場所だと部屋の隅に隠れているため見つけることは難しいかもしれませんが、以下の場所に居ることが多いです。
チェックポイント
- ベッドのマットレス
- カーテンの隙間
- 部屋の隅
- カーペットや布団、カーテンなどに赤い斑点のシミがないか
- 和室なら敷居と畳の隙間に黒い点(糞)がないか
以上をサッとチェックして、もし発見した場合は部屋を替えてもらうようにお願いしてみましょう。
ネット上の口コミを見ていると、実際に部屋を替えてもらったという方もいます。ホテルや旅館からの駆除依頼は多くあるようなので、フロントに知らせることは大切ですね!
チェックしてもわからない、チェックする時間がないという場合は念のため、以下の点を気をつけましょう。
トコジラミを持ち帰らないための荷物の注意点

荷物は床やベッドに置かない
トコジラミを持ち帰らないために、荷物は壁から離れたテーブルなどのツルっとした台の上に置きましょう。
トコジラミは、ツルツルしたところを移動することができません。
そのため、なるべくテーブルや台の上に、とても気になる方はバスルームが安心ですよ!
ビニール袋に入れる
トコジラミは、人の匂いに寄って来る習性があるため、特に脱いだあとの服に付着しやすいと言われています。
先ほどお話しした通り、トコジラミはツルツルしたところを移動できないため、ビニール袋に入れてしっかり閉めておきましょう。
圧縮袋など、大きいジップロックのような袋がよいですね。

トコジラミを持ち帰らないためには、荷物を入れているカバンごと、大きなビニール袋に入れておくとより安心です!
できれば、靴や上着もカバンやビニール袋に入れてしまいましょう。

帰宅後の荷物はすぐ居住スペースに入れない
トコジラミは目視できる大きさなので、先に付着していないかを確かめることが、部屋に持ち帰らない方法です。
帰宅したら、カバンをすぐに寝室やカーペット、ソファのある部屋に入れず、廊下やバスルームで荷物を出しましょう。
衣類は洗濯し、さらに乾燥機をかけると安心です。

荷物に付かなければ持ち帰らないで済むね!!最悪でもの家の中に広がるのは防ぎたい!!
トコジラミを持ち帰らないために弱点を知っておこう!

明るいところに出てこない
トコジラミが居る気がする…と心配ならば、電気を消さずにアイマスクをして寝るのがおすすめですよ。
トコジラミは、明るいときには部屋の隅や隙間の暗いところに居てあまり活動しません。
そのため、夜に暗い部屋で寝ている時、とくに服から出ている手足などが刺されやすいと言われています。
高温
トコジラミは熱に弱く、だいたい50℃で30分、60℃で10分、100℃なら数秒で死滅します。
スチームアイロンや布団乾燥機、物によってはお湯につけることが有効です。
なかなか旅先では難しいかもしれませんが、持ち帰ってしまったときにはぜひ試してくださいね!
殺虫剤
殺虫剤に耐性をもつトコジラミについて、平成26年度生活衛生関係技術担当者研修会「トコジラミとその効果的な防除法」によると、以下のことがわかっています。
- ピレスロイド剤に耐性をもつ個体が確認されている
- 有機リン系やカルバメート系の殺虫剤は耐性の有無にかかわらず同じ効果がある
- 有機リン系やカルバメート系にも耐性をもつ個体も一部で確認されている
3つ目の個体は「熱帯トコジラミ」と言われ、2023年時点で日本では沖縄を中心にじわじわと広がりつつあるようです。
そうなると殺虫剤はお手上げですが、まだ望みがあるのが有機リン系やカルバメート系ということですね。
カルバメート系殺虫剤

私はキャンプの時には必ず殺虫剤を持っていきますが、旅行でもあると安心かもしれません。
忌避剤
トコジラミを死滅させることはできませんが、刺されるのを避ける方法として、ディートを有効成分とする虫除けスプレーが有効です。
ディートは、蚊やトコジラミなど人の血を吸う虫が、体温やガスなどから人間を感知する機能を乱す成分です。
ムラのないよう素肌につけたり、侵入してほしくない箇所や衣類などにつけたりすることで、トコジラミが付くのを防げます。
ディートを有効成分とする虫除けスプレー

蚊に効く虫除けスプレーがトコジラミにも効くのはありがたいですね!
最終手段は害虫駆除業者
家の中に広がってしまうと、もう個人の力で完全に駆除することは難しいと言われています。
マットレスやカーペットだけでなく、家電の中の隙間にまで入って繁殖してしまうため、なるべく早めに相談しましょう。
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まとめ

- トコジラミを旅先から持ち帰らないためには、ベッドのマットレスや部屋の隙間をチェックし、もし居たら部屋を替えてもらう
- トコジラミを旅先から持ち帰らないために、荷物はツルツルした机の上やバスルームに置く
- トコジラミは脱いだ衣服に付きやすいので、袋に入れてしっかり口を閉めておく、カバンごとビニール袋に入れると安心
- 旅行から帰ってきたら、廊下やバスルームで荷物を出すようにする
- トコジラミが居るか心配なときは電気をつけたまま寝るとよい
- トコジラミの弱点は、高温、殺虫剤、忌避剤、最終手段は害虫駆除業者
海外からの観光客も多く、どんなに綺麗なホテルでも一度持ち込まれてしまったらトコジラミは生息できてしまいます。
高級ホテルだから大丈夫というわけでもないので、旅行をするときには対策をしておきたいですね!